相手に伝わるプレゼンの極意 ~「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術」~
プレゼンを作るうえで心がけること
プレゼンをするときに大事なことは何だろう。
自分が伝えたいことを相手に聞いてもらうことだろうか。
自分が分かったことや思いついたことを淡々と相手に説明することだろうか。
いや自分のプレゼンを通して「相手に行動を起こさせる」ことだろう。
例えば自分が新しい商品を開発して、他人に買ってもらいたいときに、どのように相手を説得すれば購入してくれるのか、プレゼンをする前に考えなければならない。
これは何も新商品発表のプレゼンに限ったことではない。
自分自身、研究室に配属され、これまでに何度かゼミ発表を行ってきた。
振り返ってみると、プレゼン資料を作る際にそれまで学んだことをまとめることに必死になっていたように感じる。
しかし、実際には相手(同期、先輩、教授方)に伝えるわけであるから、分かりやすい内容でまとめることはもちろんのこと、相手にも新しい発見があるようなプレゼンにすべきことは言わずもがなだろう(しかし、なかなかこのようなプレゼンを作るのは難しいのだが...)。
より理解しやすいプレゼンにするには?
色んなジャンルのプレゼンを見聞きする中で、終わった後でも記憶に残っているものとはいったいどういうものか。
当然のことであるが、それは「印象に残る」プレゼンである。
しかし、印象に残るといっても方法は色々ある。
スライドの内容で相手の印象に残らせるのか、自分の話術を駆使して相手に印象に残らせるのかなど多種多様だ。
だがプレゼン初心者からすると、上に書いた方法など自分には無理だとお手上げ状態になってしまうことも少なくないのではないだろうか。
そこで、本書では2つのことを意識してプレゼンを作っていくことを勧めている。
- 結論 → 根拠 → 具体例の順で構成を考えていく。
- キーワード(超一言)を意識する
前者については曖昧なものから具体的に分解していくことで、自分が何を伝えたいのか頭の中をクリアにしてくれることだろう。
また、後者についてもプレゼンを通して伝えたいことを意識することで、話に一貫性を持たせることができる。
如何せん、プレゼンの核となるのは、自分本意ではなく相手本意でつくることだろう。